マグソクワガタ産卵セット

・・・仕事が遅いのか、最近帰宅時間が遅れ気味です。平日のムシいじりはほぼできませんが、土日にした作業のネタでブログを書いている所です。


 そんなわけで、3月のフェアで購入したマグソクワガタが活動しはじめていたので、日曜に産卵セットを組んでみました。
マグソクワガタ産卵セット

 産卵セットを組んで、さあ写真をと思ったのですが、目を離したすきにマットの中に♂♀とも潜ってしまったので、ケース上にムシの姿はありませんが・・・。マグソクワガタはヒラタセットで産卵するとのことだったので、フォーテック製のMAXマット超微粒子で普通のコナラ材を埋め込んだ超シンプルセットになりました。産卵材の割りカスがあったので、足場替わりに数本埋め込み且つ、表面に置いてみました。
 水分量については多めで調節しましたが、本種が日の良く当たる河原に生息することを考えて、表面を乾燥させて湿度の変化を付けてみました。

 体長が1cmもない種類なので、幼虫がとれても3齢までは取り出せないと思うので、コバエ対策だけはしっかりと行っておきました。といっても、洗濯ネットだけですが・・・。

「Dorcus sp.」は「ドルクス属の不明種」という意味です。

 今日も関東地方は「夕方から雨!」というような予報が出ていたのですが・・・夕方も晴れ間が広がっており、拍子抜けしてしまいました。今日は職場でお使いを頼まれていたので、ちょっとだけ早く帰還することができました〜。


 先日ドルクスグッズさんに行った際、レンタルスペースを片付けていたところ・・・奥の方から半ばヘドロ化した菌糸ビン(だったもの)が出てきました。ラベルは無しですが、中からカリカリと音がするので「何かいるッ!」と思ってフタを開けてみたところ、すでに羽化して活動をはじめていたカンボジア産のカミジョウオオクワガタ似の不明種(通称・カンボジア産Dorcus sp.)が出てきました。記憶の糸をたぐり寄せると・・・割り残しから出てきた何頭かの幼虫を、たまたまあった菌糸ビンに投入していたのを思い出しました。データくらい、しっかり書かないといけないですね・・・。

カンボジア産Dorcus sp. ♂ カンボジア産Dorcus sp. ♂
カンボジア産Dorcus sp. ♂ カンボジア産Dorcus sp. ♂
カンボジア産Dorcus sp.♂ 大腮裏 カンボジア産Dorcus sp. ♀
カンボジア産Dorcus sp. ♀ カンボジア産Dorcus sp. ♀
 カンボジア南部カンポット州ボコー山産のカンボジア産Dorcus sp.の♂53mmです。それにしても、この個体群は一体何なのでしょうね。外形態は♂♀ともにベトナム中部〜南部に生息するカミジョウオオクワガタをそのまま小さくしただけで、コレと言った特徴がありません。アンタエウスオオとカミジョウオオとの分類の決め手となった「大腮裏の微毛」も、カンボジア産Dorcus sp.の場合はカミジョウオオに酷似しています。現時点では飼育個体による外形態の差異だけしか調べられておらず、DNAや交尾器についての報告は無いのが現状です。
 ただ、飼育下に於いてはカミジョウオオに比べ高温に強く、32℃を超える環境であっても成虫・幼虫ともに死亡することなく生きていました。逆に低温下では産卵行動が行われにくくなり、幼虫の成長も極端に遅くなるといった生態的差異があります。適温は25〜28℃でしょうか?

 情報が少なすぎるので、まったくもって憶測の域は出ないのですが・・・「カンボジア産Dorcus sp.」とされる個体群は、カンボジア南部の低標高地域に取り残されたカミジョウオオクワガタと共通の祖先が、低標高地域という高温環境下で独自の進化を遂げ、体を矮小化させて生き残った個体群なのではないか、と考えています。「気温の高い低標高地域に生息する個体群では体長が小さくなる」という現象は日本におけるコルリクワガタ種群でも見られます。おそらく、種として決まっている羽化までの積算温度に短期間で達してしまうため、最後まで大きく成長できず蛹化してしまうので小型になってしまう・・・といったサイクルが、長い年月をかけてその個体群の生態として遺伝子に刻み込まれたのではないでしょうか?

 この個体群は体長が小さいことでカミジョウオオと区別できますが、それ以外の外部形態的特徴はカミジョウオオに酷似しています。もし自分自身が分類を行うのであれば、別種という形ではなく「カミジョウオオクワガタの亜種」という考えが妥当かな、と思っています。いずれにせよ、野外で得られた正確なデータを持つ標本と文献がないと、記載論文は書けませんね・・・。


 一応、羽化時期が派手にずれていますがペアで手元にあるので、気温が高くなったきたのを見計らって産卵セットを組もうと思います。このムシ、爆産するんですよね〜・・・。

サキシマヒラタ蛹化!!

 桜も散ってしまって・・・葉桜になる一歩手前の状態になっている今日この頃です。花の咲いている桜ももちろん好きですが、新芽が開き若葉あふれる時期も大好きです。ゴールデンウィーク前後のケヤキ並木もイイですね・・・。新芽といえばコルリ。今年こそは初の新芽採集に行けるだろうか・・・?(採集を初めてから10年ほど経ちますが、未だにコルリは新芽で採集したことがありません。)


 先日のヤエヤマノコギリに続き、西表島産サキシマヒラタも蛹化していました。蛹化から5日経ち、そろそろ取りだしても大丈夫そうなので・・・堪えきれずに取りだしてしまいました。
サキシマヒラタ蛹1 サキシマヒラタ蛹3
サキシマヒラタ蛹2

 この状態で大アゴが25mm近いので、確実に自己飼育ギネスの65mm(11歳の時の飼育記録)は越えてきそうですが・・・経験が少ない大型種だと一体何mmくらいで羽化するのかイマイチよく分かりません。サキシマヒラタは初めて「飼育ギネス」を意識して飼育しましたが、80mmの壁はやはり高そうです・・・。

パラワンパリーが・・・

 今日から新たな週が始まりました。まだばたつく日が続きますが、先週のような忙しさはなくなると思うので、少しは趣味もできそうです。


 ちょっと前の月刊むしで、馬場氏によるパリーオオクワガタ種群の再検討が行われていましたね。恥ずかしながら・・・未だにその月刊むしを読み込んでいないのが現状です。斜め読みはしたのですが・・・。
 パリーオオクワガタの分類学的地位については様々な意見がありますが、まずは「パリー」なのか「リツセマ」なのかが今回の月刊むしでも考察されていましたね。それについては「Hemisodorcus属を認めるかどうか」が焦点になってきます。Hemisodorcus属はネパレンシスやマグダレインコクワ、デレリクトゥスコクワなどが属する小属で、現在の日本の分類に於いてはDorcus属にまとめられていますが、海外の研究者はHemisodorcus属を認める場合が多いそうです。Hemisodorcus属の地位については、系統的にも真性Dorcus属の種とは多少離れていると思いますし、♀の見分けが確実にできるので・・・私自身もDorcus属には含めず、独立属とすべきかなぁ、と思っています。
 そう考えてみると、リツセマオオクワとして処理された種は元の「パリーオオクワガタ」のままでいいわけですし、馬場氏の邦文にあったとおり・・・現在ジャワ島東部産亜種(ssp.ritsemae)のtypeシリーズがジャワ島の広い範囲の場所から得られ、lectotypeに指定された個体がジャワ島西部から得られた個体なのので・・・塚脇氏が後に記載したジャワ島西部産亜種(ssp.kazuhisai)が無効になってしまうのは仕方がないのかな、とおもいます。ただ、スラウェシ島南部亜種(ssp.ungaiae)が無効となったのは納得いきません。小型でも区別できる個体群なので・・・。


 というわけで、パリーオオクワガタについて色々書いてみましたが・・・なぜかというと、先日ドルクスグッズさんに行ってみたところ、昨年10月10日にエサ交換を行ったパリーオオクワガタ・パラワン島産亜種が羽化していたので、持って帰ってきました。
 幼虫体重がどの個体も25g近くにまで達していたので、『70mmはいくだろー!!』とタカをくくっていたのですが、菌糸ビンが発菌後あまり時間が経っていなかったためか・・・エサ交換直後に暴れに暴れ、体重を落としてしまいました。暴れがおさまったあとはすぐに蛹室を作ってしまい、期待薄な取り出しになってしまいました。まずは交換時22gだった個体・・・
ssp.curvus 65mm ssp.curvus 65mm
ssp.curvus 65mm ssp.curvus 65mm
 大歯型にはほど遠い、65mmの中歯型でした。大腮の湾曲の強さは亜種名どおりですね〜!次は24gの個体・・・

ssp.curvus 67mm ssp.curvus 67mm
ssp.curvus 67mm
 体は大きいのですが、大腮が短い67mmでした。大歯型なんて話にならない・・・。3頭目は25gだった幼虫・・・

ssp.curvus 66mm ssp.curvus 66mm
ssp.curvus 66mm ssp.curvus 66mm
 やたらと太い66mmでしたが・・・前の2個体とはちょっとだけ歯型が違うような気がするようなしないような???感じがします。完全な中歯型ですが、どことなく大歯型の雰囲気が隠れているような感じがします。

 今回、真面目に菌糸ビンでパリーオオを飼育してみましたが、やはり縮みが大きい!昔は大きくさせられなかった上、羽化不全が多発していましたが、今回は大きな羽化不全はおきていません。あとはサイズのみですが・・・70mmを羽化させるためには、採集体重で28gはないと無理そうですね。
 最後まで幼虫をやっていた、26gの幼虫は現在蛹です。歯型は相変わらず中歯型ですが、少しでも大歯型の片鱗が見られたら良いなぁ、と思います。♀はすでに羽化して後食を開始しているので、♂の活動開始を待ってペアリング予定です。

年度当初は慣れない・・・

 新年度となり半月が経過し、今年度の仕事が本格的に始まって1週間が経ちました。毎年のことですが・・・最初は慣れるまで時間がかかるので、なかなか思うような時間配分ができません。来週からはリズム良く流れてくれそうなので、少しは時間がとれるようになると思いたいですね〜。

 今日はテニスの練習予定だったのですが、予想以上に雨が降っていたので中止になってしまいました。で、ちょっと仕事をしたかったので午後から職場に行くことにし、午前中は小分けが派手に遅れているヤエヤママルバネ軍団の小分け→ドルクスグッズさんの貸し棚に持っていく作業を行いました。

とりあえず小分けを・・・
石垣島産ヤエヤママルバネ幼虫
 最初にひっくり返した石垣島A血統は最も早く産卵セットを組んだので・・・すでに3齢に加齢している個体が目立ちました。頭幅も小さいので、頑張っても60mmくらいでしょうか。

石垣島産ヤエヤママルバネ幼虫
 それ以外の3血統は3齢に加齢している個体は少なく、2齢中期〜後期の状態でした。上の画像はVIP待遇していた西表島産の2齢後期幼虫ですが、やはりVIP待遇だけあって丸々太っています。ちょっと期待しています。
 各血統16頭ずつ残しているのですが、マットの量がかなり少ない状態なので、期待薄な幼虫はまとめ飼いにして、期待できそうな幼虫だけ単独飼育にしました。それでもHR−1で33ケースとなってしまいました。

マット切れ・・・
 ドルクスグッズさんの貸し棚もマルバネで一杯になってきました。まとめ飼い軍団は、早いうちに小分け予定です。さすがにHR−1に3頭ずつでは大歯型は無理だ・・・。

 
 なんだかんだで1ヶ月間、ドルクスグッズさんには行っていませんでしたので、久しぶり感満載でした。以前は毎週行っていたのに・・・。BE−KUWAの新刊が出ていたのでGETしてきました。
BE−KUWA43号
 春色ピンクの表紙でギラファ特集とは、恐れ入りました。